結婚の引き寄せが叶わないのを、波動や執着のせいだと決めなくていい
「私は結婚しています」と毎朝書いた。婚活も続けている。それでも話が進まず、友人の結婚の知らせが届くたびに、「焦っているから波動が下がる」「執着しているから遠ざかる」と自分を責めてしまう。先に答えます。結婚の引き寄せが叶わないのは、あなたの波動や執着の強さのせいとは限りません。「結婚したい」には、誰と、どんな暮らしを、いつまでに、周りの目、の4つが混ざっていて、自分で動かせるのはその一部です。4つの分け方は編集部の整理です。
この記事は、結婚できる方法も、結婚できる時期も書きません。書くのは、4つを仕分けて今日の一手を1つ決める動作です。出会いや恋愛の引き寄せ全般は恋愛の引き寄せがうまくいかないのはなぜかに、執着を手放すの中身は手放すと叶うは本当かに分けました。
「強く願うと遠ざかる」「ブロックのせい」が指しているもの
スピリチュアルの文脈では、結婚は引き寄せで叶う、ただし強く願うと執着になって遠ざかる、叶わないのは波動が低いか心のブロックがあるから、と説明されることがあります。この記事は、その世界観を否定しません。ただ、波動やブロックを測る方法も、執着が結婚を遠ざけたと確かめる方法も、編集部は知りません。確かめられない説明として扱います。
困るのは、叶わない理由が全部、自分の中身に返ってくることです。結婚したい、と思うほど「執着している」になり、焦るほど「波動が下がった」になる。焦りの上に、焦る自分を責める2段目が乗ります。
脳質改善を提唱するりゅうは、引き寄せを肯定しています。「引き寄せは願うほど遠ざかる」という主張について聞かれたときは、「結論、願うこと自体に価値はあると思います」と答えたうえで、こう話しています(2026年7月27日の本人回答。前を省いています)。
基本的に「これは引き寄せたい、これは引き寄せたい」って思えば思うほど、自分はこれをまだ持っていないんだっていう脳の状態になっちゃうから、結局遠ざかっちゃうっていうところかな。
引き寄せ全般について語った言葉で、結婚について話したものではありません。本人の見立てで、確かめられたことでもありません。本人は同じ答えの中で、それについて考える、思考することには価値がある、とも話しています。
りゅうは、結婚できる個別のノウハウは教えられないと話している
りゅうは、脳質改善を始めると決めたのはいつかを聞かれた答えの中で、すべてのテーマに詳しいわけではないので「こうすれば結婚できる」といった個別のノウハウは教えられない、と話したうえで、こう続けています(2026年7月17日の本人回答。間の段落を省いています)。
婚活なら婚活のノウハウを教える、といった個別テーマの事業を一つずつ作るよりも、そのさらに一段手前にある土台を教える。そのほうが、人はもっと変わることができ、より良い人生を送れると思ったため、脳質改善を始めようと考えました。
願うことと考えることの違いは、「願うと思考するの違いは、それを引き寄せるための行動まで見えるかどうかかな」と話しています(2026年7月31日の本人回答)。引き寄せ全般について聞かれた答えで、結婚について話したものではありません。この記事の仕分けは、この向きを借りて、「結婚したい」を行動まで見える形に分けるためのものです。
「誰と」には、相手が決める部分が入っている
4つのうち、いちばん自分で動かしにくいのが「誰と」です。出会った相手が自分をどう思うか、結婚を考えるか、いつ返事をするかは、相手が決めます。ここを「波動が合えば来る」「執着が消えれば決まる」と自分の中身で説明し始めると、相手の沈黙まで自分の点数になります。自分の担当として残るのは、人と話す場面を予定に入れることと、相手が決めることを別の行に書いて見張らないことです。まだ相手がいないことも、あなたの中身の証拠ではありません。
結婚という区切りだけでは、その後の満足は決まりきらない
ルーカスらの研究(2003)は、24,000人以上を15年間追った調査から、結婚などの婚姻状態の変化と生活満足度の関係を調べました。平均すると、人は出来事に反応したあと、もとの水準の方へ戻っていました。ただし個人差が大きく、何年たっても変化が続く人も、予想と逆の向きに動く人も多くいました。
満足度の平均と個人差を調べた研究で、結婚したほうがよいか、しないほうがよいかを示すものではありません。引き寄せを調べたものでもありません。ここからは編集部の読み替えです。結婚という区切りの前後で何が変わるかは人によって違うので、「どんな暮らしが欲しいのか」を先に1行で書いておく意味がある。今結婚していない暮らしを、欠けた状態として読まなくてかまいません。
期限と周りの目は、自分の暮らしの行と分けておく
期限を決めて唱えれば叶う、と示した研究を編集部は見つけていません。りゅうはアファメーションなどの書き換えについて、効かなくはないが効くための条件があるとし、一言で言うなら「書き換える前に、まず土台を整えることが必要」という立場だと話しています(2026年8月17日の本人回答。書き換え系の教え全般についての答えで、期限や結婚について話したものではありません)。期限は、叶っていない日を数え直す道具になりやすい部分です。
シェルドンとエリオットの研究(1999)は、目標が本人の関心や大事にしている価値とどれだけ一致しているかに注目し、3つの追跡データで検討しました。一致した目標を追う人ほど努力が長く続いて達成しやすく、達成したときの幸福感の伸びも大きい、というモデルです。結婚の願いを調べたものではなく、周りの声から来た願いは叶わないと示したものでもありません。親を安心させたい、友人に遅れたくない、という声が混ざった「結婚したい」は、自分の暮らしの行と分けて書くと、続ける力の出どころが見えやすいかもしれない、というのは編集部の読み替えです。
周りと比べる気持ちについて、りゅうは「自分が劣っていると判断するための比較は自分いじめでしかない」と話しています(2026年7月31日の本人回答)。人と比べてしまう状態を一言で聞かれた答えで、結婚について話したものではありません。比べた後に止まってしまうときの手順は他人と比べるのをやめたいときにあります。
「結婚したい」の中身を4つに仕分ける表
画面が狭い場合は、表を左右にスクロールできます。
| 中身 | 頭にある言葉 | 言えること | 自分の担当 |
|---|---|---|---|
| 誰と | 「いい人がいない」「相手が決めてくれない」 | 相手の気持ちと返事は、相手が決める | 人と話す場面を予定に1つ入れる。相手が決めることは別の行に書く |
| どんな暮らしを | 「一人の夜が寂しい」「家族がほしい」 | 結婚の前後で満足がどう動くかは、人によって大きく違った | 欲しい暮らしを1行書き、今週できる部分を1つ探す |
| いつまでに | 「来年の春までに」 | 期限を決めて唱えれば叶う、と示した研究は見つかっていない | 予定の目安にとどめ、叶わない証拠の数え直しに使わない |
| 周りの目 | 「親を安心させたい」「みんな結婚していく」 | 本人の価値と一致した目標ほど努力が続きやすい、というモデルがある。周りの声への当てはめは編集部の読み替え | 誰の声かを1行書き、暮らしの行と分けておく |
この表は編集部の整理です。右端の列をやれば結婚できる、という意味ではありません。
架空の例:「来年の春までに」と毎朝書いていたUさん
編集部が作った架空の例です。実在の相談や、受講生の事例ではありません。
Uさんは毎朝、手帳に「来年の春までに、私は結婚しています」と書いていました。友人の結婚の知らせが届いた夜、喜びたいのに胸がざわつき、「こんな気持ちだから遠ざかる」と自分を責めて、書く回数を増やしました。休日は「ご縁は来るときに来る」と予定を入れずにいました。
表に置くと、「来年の春」は3行目で、決めたのは友人の式の翌日でした。母の「まだなの」は4行目。1行目の相手は、まだいません。2行目を書こうとして手が止まり、やっと出てきたのは「休みの日に、誰かと話しながらご飯を作る暮らし」でした。Uさんは、断り続けていた友人の集まりに「行きます」と返事をし、期限の行の横に暮らしの1行を書き足しました。結婚できたかは、この例では分かりません。変わったのは、毎朝の1行が、責める材料から今週の予定に置き換わったことです。
今日できる1つの動作 「結婚したい」の下に4行書く
- 「結婚したい」を1行書く。消さなくてかまいません。
- その下に、誰と、どんな暮らしを、いつまでに、誰の声、の4行を書く。空欄があってもかまいません。
- 暮らしの行から、今週できる部分を1つ選び、「いつ、どこで、何を」の1行にする。「土曜の昼、友人の集まりに行くと返事をする」。
- 期限と周りの声の行は、見張らない。唱える回数を増やす代わりに、3の1行を思い出します。
1行の作り方はIf-Thenプランの作り方に、焦る自分を責め始めたときの扱いは自己否定をやめたいときにあります。
この記事が約束しないこと
このとおりにすれば結婚できる、ご縁が来る、時期が来る、とは書きません。「結婚は引き寄せで叶う」「強く願うと遠ざかる」「波動やブロックのせい」が本当か嘘かも決めません。結婚しないことや、今結婚していないことを失敗とは考えません。引用した研究が扱うのは、結婚などの変化と満足度、目標と本人の価値の一致で、引き寄せを調べたものではありません。りゅうの発言は本人の見立てで、結婚について語ったものではない部分を含みます。
付き合っている相手や結婚を考えている相手から、暴力や強い束縛、つきまといがあるなら、仕分けより先に相談してください。内閣府男女共同参画局の案内では、「#8008」(DV相談ナビ)に電話をすると、近くの都道府県の配偶者暴力相談支援センターにつながる、とされています。一部のIP電話等からはつながらないとも書かれています。対象や制度は関係の状況によって異なるため、電話でまず状況を伝え、合う窓口を案内してもらってください。身の危険が迫っているときは110番へ。
結婚の方法ではなく、その手前にある捉え方や行動の土台から見直したい方は、無料セミナーの内容を確認することができます。セミナーは結婚する方法を教えるものではありません。気分の落ち込みや眠れない状態が続く、生活に支障が出ているときは、結婚の悩みとして抱え込まず、医療機関や公的な相談窓口への相談を優先してください。脳質改善は医療ではなく、この記事は診断や治療ではありません。
よくある質問
結婚できないのは、波動やブロックのせいですか?
この記事は、そうだとも違うとも決めません。波動やブロックを測る方法も、それが結婚に関わるかを確かめる方法も、編集部は知らないからです。結婚には相手の気持ちと時期が関わり、自分だけでは決められない部分があります。原因を自分の中に探す前に、「結婚したい」の中身を4つに分けることを勧めています。
結婚したいと強く願うと、執着になって遠ざかるのですか?
本当とも嘘とも、この記事は決めません。りゅうは、願うこと自体に価値はあるとしたうえで、ただ願うだけだと遠ざかると思う、と話しています(引き寄せ全般について聞かれた答えで、結婚についての発言ではありません)。本人の見立てで、確かめられたことではありません。願いを消すより、今週の一手が見える形に書き直すほうを勧めています。願うこと自体をやめる必要はありません。
期限を決めてアファメーションをすれば、結婚できますか?
期限を決めて唱えれば結婚できる、と示した研究を編集部は見つけていません。りゅうはアファメーションなどの書き換えについて、効かなくはないが条件があり、書き換える前に土台を整えることが必要という立場です。期限は予定の目安にとどめ、叶わない証拠を数え直す道具にしないことを勧めています。
周りがどんどん結婚していって、焦りが止まりません。
焦りを消そうとしなくてかまいません。焦りの中に、誰の声が入っているかを1行書いて、自分が欲しい暮らしの行と分けておきます。今結婚していないことを、欠けた状態として読む必要はありません。気分の落ち込みや眠れない状態が続くときは、医療機関や公的な相談窓口への相談を優先してください。
願いは持ったまま、暮らしの1行から動く
毎朝書いてきた言葉を、無駄だったと読まなくてかまいません。苦しくなったのは、誰と、どんな暮らし、期限、周りの目を、1つの願いとして背負っていたからかもしれない、というのがこの記事の答えです。
引き寄せで消耗してしまった人に向けた整理はスピリチュアルに疲れた人へに、よく言われる主張を1件ずつ確かめた一覧はよくある誤解の検証にあります。