この表の読み方

言葉を1つずつ、3つの欄に分けています。一般的な用法(その言葉が日常で指しているもの)、研究で言える範囲(どこまで確かめられているか)、脳質改善での扱い(このサイトが使うか、使わないか)。

研究の欄には、確からしさの段階を付けています。研究で比較的確立妥当だが限定的脳質改善の捉え方、そして一次資料を確認できていないの4つです。

4つ目を空欄にしていないのが、この表の要点です。よく使われている言葉でも、出どころの資料を私たちが 確かめられていないなら、そう書きます。使わない理由を書くほうが、読む人が自分で判断できるからです。 私たち自身が過去に使っていた表現も、同じ基準で載せています。

対訳表

潜在意識サブコンシャス

一般的な用法
普段は意識していない記憶・思い込み・習慣的な反応を、ひとまとめにして指す日常語。
研究で言える範囲妥当だが限定的
心理学では、これに対応する単一の器官や貯蔵庫が確認されているわけではありません。無意識、非意識的処理、潜在記憶、習慣といった別々の概念に分けて扱うほうが正確です。 APA Dictionary of Psychology: unconscious
脳質改善での扱い
日常語として使います。「書き換える対象」ではなく、自分の自動的な反応を観察するときの入口として置きます。

無意識

一般的な用法
意識していない心のはたらき全般。潜在意識と同じ意味で使われることが多い。
研究で言える範囲研究で比較的確立
学術用語として定義があります。日常語の「潜在意識」とは指す範囲が違うため、同義では使えません。 APA Dictionary of Psychology: unconscious
脳質改善での扱い
潜在意識と言い換えません。学術の話をするときだけ、この語を使います。

習慣

一般的な用法
続けているうちに、考えなくてもできるようになった行動。
研究で言える範囲研究で比較的確立
行動は、同じ文脈で反復されるうちに自動的に起きやすくなることが、レビューで整理されています。きっかけとなる状況が変わると、同じ反応は起きにくくなります。 Psychology of Habit
脳質改善での扱い
脳質改善が実際に扱う単位です。性格ではなく、ここを変えます。

実行意図if-thenプランニング

一般的な用法
「いつ・どこで・何をするか」を先に決めておくこと。
研究で言える範囲研究で比較的確立
目標を「いつ・どこで・何をするか」の形にしておくと、行動の開始を助ける効果が報告されています。 Implementation intentions and goal achievement
脳質改善での扱い
「4つの動き」の〈動く〉で使う手順そのものです。今日できる大きさまで小さくする根拠にしています。

選択的注意

一般的な用法
意識していると、関係する情報が目に入りやすくなること。
研究で言える範囲研究で比較的確立
注意が、行動に関連する刺激の処理を選ぶ仕組みは、神経科学で検討されています。 Neural Mechanisms of Selective Visual Attention
脳質改善での扱い
「意識すると見えるものが変わる」を説明するときは、この語を使います。願いが外界へ作用したから、とは説明しません。

イメージングビジュアライゼーション

一般的な用法
叶った状態を鮮明に思い描くこと。それ自体が実現を早めるとされる。
研究で言える範囲妥当だが限定的
理想の未来を思い描くこと自体が、かえって行動へのエネルギーを下げる場合がある、という報告があります。思い描けば近づく、とは言えません。 Positive fantasies about idealized futures sap energy
脳質改善での扱い
願うことは否定しません。ただし、そこで止めずに「考える・選ぶ・動く」まで進める前提で扱います。

ホメオスタシス恒常性

一般的な用法
人生を変えようとすると元に戻そうとする、脳のはたらき。
研究で言える範囲研究で比較的確立
生理学の概念で、体温や血糖など体内の環境を一定に保つはたらきを指します。人生の変化を引き戻す機構として確認されたものではありません。 Physiology, Homeostasis
脳質改善での扱い
「変われないのはホメオスタシスのせい」とは書きません。対象の広さ・環境・手順のほうを先に見直します。

引き寄せの法則

一般的な用法
強く願えば、同じものが自分のもとへ引き寄せられるという考え方。
研究で言える範囲脳質改善の捉え方
願いや思考が外界へ作用して出来事を呼び寄せる、という主張を支持する研究は確認できていません。一方、目標が注意と選択と行動を変え、その積み重ねが結果に影響する範囲なら検討できます。
脳質改善での扱い
りゅう本人の思想として扱います。「科学的に証明された方法」とは書きません。本人は「願うこと自体に価値はあるが、願うだけでは遠ざかる」という立場です。

RAS網様体賦活系

一般的な用法
欲しい情報だけを通すフィルタ。引き寄せの正体として説明されることがある。
研究で言える範囲一次資料を確認できていない
この用法を支持する一次資料を、私たちはまだ確認できていません。日常で語られる「欲しい情報だけを拾う」は選択的注意の話に近く、脳幹の構造名と同じものとして扱えません。
脳質改善での扱い
根拠としては使いません。「意識すると見えるものが変わる」を説明するときは、選択的注意の語に置き換えます。

アファメーション

一般的な用法
肯定的な言葉を繰り返し自分に言い聞かせること。
研究で言える範囲一次資料を確認できていない
この形式で望む結果が起きる、と言い切れる一次資料を確認できていません。心理学の self-affirmation 研究とは扱う対象が異なるため、同じものとして紹介しません。
脳質改善での扱い
否定はしません。ただし、自分が信じられない言葉を繰り返すことは負担になります。本人の立場は「書き換える前に、まず土台を整えることが必要」です。

波動周波数

一般的な用法
人や物が持つエネルギーの質。高いと良いことが起きるとされる。
研究で言える範囲一次資料を確認できていない
物理学に同じ語はありますが、人の願いや運に作用するという用法は、その概念とは別物です。この用法を支持する一次資料は確認できていません。
脳質改善での扱い
このサイトでは使いません。本人も「目に見えないものだけに責任転嫁するのは違う」「それも思考だったり視点の問題」と述べています。

宇宙にオーダーする

一般的な用法
願いを宇宙へ注文すれば、あとは受け取るだけという考え方。
研究で言える範囲一次資料を確認できていない
この主張を検証した一次資料を確認できていません。
脳質改善での扱い
使いません。行動しなくても成果が出る、という言い方はしない、というのが本人の一貫した立場です。

ここに無い言葉について

この表は増やしていきます。載っていない言葉について「科学的に証明されている」と書いてある場所を見かけたら、 出どころの資料まで辿れるかどうかを確かめてみてください。辿れないときに、それを使わないと決められるのが、 このサイトが伝えたい判断の仕方です。

用語ごとの詳しい解説は、潜在意識とは?潜在意識と無意識の違いRAS(網様体賦活系)は引き寄せの正体かアファメーションに効果はあるのか科学で言えること・言えないことに分けて書いています。