先に、この記事が扱わないこと

先延ばしをゼロにする方法は書きません。書けないからです。運営者本人も、今でも洗い物や洗濯物は少し 先延ばしします。ここで扱うのは「全部なくす」ではなく、今いちばん困っている1つの場面だけ、入口を軽くすることです。

後回しになるのは、始めるときの負荷が高いから

同じ夜に、動画は始められて提案書は始められない。この差を根性で説明しても何も変わりません。 動画は画面を触れば始まりますが、提案書は「構成をどうするか」「相手の課題は何か」「いくらで出すか」と、 始める前に判断が何個も待っています。始めるまでに必要な判断の数が、そのまま後回しの理由になります。

だから最初に減らすのは、やる気ではなく判断の数です。

「あとでやる」と決めた瞬間を捕まえる

先延ばしは、やらなかった時間の全体ではありません。「あとでやる」と決めた一瞬があります。 その瞬間に何が起きていたかを、あとから書き出します。疲れていたのか、面倒だと思ったのか、 失敗しそうだと感じたのか。理由によって、次に変える場所が違います。

  • 疲れていた → やる時間帯を変える
  • 面倒だった → 最初の一動作をもっと小さくする
  • 失敗しそうだった → 完成ではなく、下書きを目標にする

今日できる4つの手順

  1. 場面を1つだけ選ぶ
    「先延ばし癖を直す」ではなく「夜、提案書を開く」まで絞ります。
  2. 最初の一動作を決める
    「提案書を書く」ではなく「ファイルを開いて日付だけ入れる」にします。1分で終わる大きさにします。
  3. いつ・どこでを先に決める
    「食器を片づけたら、台所の椅子で」のように、すでに起きる出来事へつなぎます。
  4. できなかった日は条件を変える
    自分を責める代わりに、時間・場所・大きさのどれか1つだけを変えて、もう一度試します。

期限があると動ける人へ

期限直前に一気にやれば、そこそこの結果が出てしまう。だから直らない。運営者本人も、そうでした。 本人がこれを減らせたのは、意志を強くしたからではなく、目の前の物事を面白がれるだけの知識と視点が 増えたからだと話しています。つまり、先延ばしを叱るのではなく、対象への見え方が変わると 始めやすくなる、ということです。

先延ばしが症状の一部なら

強い疲労、気分の落ち込み、不安、睡眠や注意の問題などが続いている場合、 習慣の設計だけの問題とは限りません。自己改善の努力だけで抱え込まず、医療機関や公的な相談窓口へご相談ください。

始めること自体が重いときは頭ではわかっているのに行動できない、 始めたのに戻ってしまうときは続かない・三日坊主で終わるときを あわせて読んでください。